島田貞夫会員とは長いつきあいだが、最近ご無沙汰していた。
その島田さんが中心となって群馬司法書士会新聞の震災対策特別号をつくっている。
この間の経緯を含めた意義を伊勢崎支部研修会のテーマとした。
島田さん自身10回以上現地訪問し、とにかく被災者の話を聞くこと、決して相談にのってやるなどという傲慢な姿勢を見せたら、すぐ見破られ、帰ってくれということになる、という話から始まり、被災者の置かれている厳しい状況を群馬の人も共有する必要があるのではないかとの意識から、特別号を作製している、そして原発に対する根底的な批判へと進めた。
島田さんが、昨年の夏の昼先、仮設住宅を訪ねると、数人が木陰に集まっていた。
木陰といってもひどく暑いので、仮設住宅に入っていればいいのに、と言うと、住宅の中は直射日光で屋根が焼けエアコンも効かないくらいの暑さでとても入ってはいられないとのこと。
避難所での生活には費用はかからないが、二次避難所としての仮設住宅での生活は、室内使用料はないが、その他の費用は基本的に自己負担ということもあり、どうしても節約傾向になる。
肝心な情報不足が一番の悩みということで、群馬会が被災者とともにつくり出したのがこの特別号シリーズ。群馬から6000部を仮設住宅へ送っている。
伊勢崎支部の会員もこの運動に参加している。司法書士業務の他にこのような活動も精力的に行う島田先輩を中心とした若い会員の意気込みに頭が下がる思いだ。
私が「福島に診療所を作るという運動をしている」というと「住民を被曝の実験台にするような診療所はダメだよ」と言われた。
まさにその通り、福島の子どもたちを放射能から守り、心と健康の拠り所となる診療所こそが求められている。
小林悟会員も元気な姿を見せ島田さんを激励した。
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