これが30年ほど前の一枚
30年ぶりの垂水ユースホステル、変わったものと変わらないもの。
関西地方には学生時代の想い出がある。その拠点が垂水ユースだった。
なぜか、行きたくなり、電話をすると、聞き覚えのある女性の声だ。
「お母ちゃんか」「そや、誰かいな」「群馬のの石川です」「久しぶりやな。おいでな、話もあるし」、ということで新幹線で西明石まで行き、そこから垂水駅に乗り継いだ。
垂水駅を降りると、増田屋が賑わい、閉まってはいたがコーヒーの店「あんず」もあった。
ユースまでの海岸通りを歩くと、当時と変わらない古民家がある。
まだあったんだ、と歩いて行くと真新しい創価学会のデッカイ会館があり、集会でもあるのだろう。若い衆が駐車場係でたち動いている。
そこを抜けると見覚えのある建物があった。垂水ユースだ。
しかし、当時とは入り口が変わっていた。
チャイムで呼ぶと、白髪のペアレント夫婦が出てきた。
本当のところ、二人とも元気でいるとは考えていなかったので、驚きながらも、お互い「変わらんなあ」のあいさつから話は始まった。
当時の写真を見せると、「やっぱり、年とっとるわ」、「まあ、何もかまわんけどゆっくりしといてや。今晩、お金いらんわ」
この宿、何も構わないから気にいっていた。居心地がいいのは相変わらず。
これも昔のことだが、このユースに玉村町下之宮の和田(旧姓月田)さんが長期滞在していたと聞いたから驚いた。
彼女とは今も会う機会がある。「よろしく言っといてや」とはお母さん。
波の音を聞きながら、寝ようと思っていたが、海がなくなっていた。
当時の浜は、埋め立てられ公園や大きなモール街となっていた。阪神大震災以来、大きく変わったという。
変わるものと変わらないもの、長い時間を経て、年を重ねたとはいえ、命が終わることを知っているだけに、元気な姿で再会できたことは本当に嬉しい。
今年の紅葉の京都・大阪方面に繰り出す拠点にしよう。
ということで11月後半の連休泊を予約した。
青春再起動だ。
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