親子はいつだって親子だ。
矯正施設から退院したばかりの注意欠陥多動性障害の息子とギリギリの生活をしている母親と、隣の家の休職中の高校教師
の3人を中心に親子の関係を描く映画。
苦悩の連続の中で3人の表情が、本当に輝いて見えた場面がいくつかあった。
母親が子どもを再び病院に入院させた後の希望と苦悩の表情は忘れられない。
そして最後の場面、息子は病院からの脱走を試みる。
そんなことは不可能で職員に捕まり暴力でたたきつぶされることは分かっているのに、走り続ける。
フランソワ・トリュフー監督「大人は判ってくれない」の海辺を走って行く場面と重なった。
映画「MOMMY」の監督グザビエ・ドランは1989年生まれの26歳。
みんな死に向かって生きている、という最後の曲も泣かせる。この若さでこんな映画がつくれるのかと驚いた。
(シネマテークたかさきで6月5日まで上映)
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