2017年のユネスコ「世界記憶遺産」を目指す国内候補に、杉原千畝の「命のビザ」と群馬県の特別史跡「上野三碑」が決定した。
上野三碑は「大陸からの書体の伝播を示しており、文字文化が定着し、東アジアとの文化の交流を伝えている点が、世界史的にも重要」との評価らしい。
歴史的経緯から評価したもので大変結構なこと。
しかし、我思う。その姿勢があるならば、なぜ、近現代史を直視できないのかと。
朝鮮植民地政策とその過程で行われた非道なまでの過酷な弾圧と支配。それらのことは、朝鮮との関係では全く清算されていない。
それどころか、日本には歴史を修正、ねつ造する顕著な動きすらある。
加害者の子孫が侵略と加害の歴史を忘れたとき、歴史はまた繰り返される。
中国、朝鮮、韓国が「反日教育」をしているというが、事実を教えているにすぎない。
遠い昔を懐かしんで記憶遺産にするのもいいが、100年前の歴史的事実をまっすぐ見つめる姿勢こそが、大切なことであり、近隣諸国との友好と交流を深めるためにも決定的なことを忘れてはいけない。
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