90歳という高齢でもあり覚悟はしていたが、それでもいざとなるとつらいものがある。
伊勢崎工業高校機会科での恩師として、また卒業後も、先輩として、3年ごとに開く同窓会には必ず来て、いろんな話をした。
我々が還暦になった時の同窓会には小此木先生とともに来ていただき、「還暦後の人生の生き方」とかなんとか話してもらった。
決して高みにいない先生なので人気があったことは事実だ。
我々が高校生の時、先生は冬はスキーに打ち込んでいた。他の季節もスポーツ三昧、担当教科は応用力学。
クラスが荒れていた頃、席順を決めずに「朝早く来た生徒から好きな席に座れ」という破天荒なことを半年続けた。他の教師から苦情が出たそうだが、「彼らの自立性を育てるため」と理解を求めた。
遅く来た悪ガキも頭をかきながら一番前に座り、みんなが笑った。窓際の後ろの特等席に座りたければ、早く来ればいい、そんなルールを生徒は守り、対等感を実感した。
創立60周年記念の祭りの最後、生徒達が構内にゼネスト状態をつくりだし、丸刈りから長髪を認めさせたときには、「このクラスにも中心人物がいるだろう」と責めるようでありながら褒めるようでもあったことは忘れられない。
「たばこを吸いなーがら・・・僕の好きな先生、僕の好きなおじさん」
茂呂實先生、安らかにお眠りください。
通夜式 22日(水)午後6時
告別式 23日(木)午後1時30分
場 所 太田西さくら会館
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