記憶を記録に
平和への願いを込めて
太平洋戦争のさなか、群馬県の中央部に建設された<陸軍前橋飛行場>が利用されたのは、敗戦で廃止されるまでの僅か1年間。建設に駆り出された地域の人々、特攻隊員と地域の人々との交流など、さまざまなドラマが生まれています。
当時を知る多くの人々へのインタビューを重ねて、ようやく1本の映画になりました。いずれの証言にも目を啓かせられる思いがしています。話を聴けば聴くほど、21世紀に生きる自分と当時の人々とが地続きで、彼らのすぐ隣にいるような錯覚を覚える事もあり、もし、あの時代に生きていたら自分も特攻に志願していたかもしれない、と思うことすらありました。怖さを実感しています。その怖さを知り、この事実を伝えることがとても大切です。それが歴史を知り伝えることではないでしょうか。
――映画監督 飯塚俊男
当時を知る多くの人々へのインタビューを重ねて、ようやく1本の映画になりました。いずれの証言にも目を啓かせられる思いがしています。話を聴けば聴くほど、21世紀に生きる自分と当時の人々とが地続きで、彼らのすぐ隣にいるような錯覚を覚える事もあり、もし、あの時代に生きていたら自分も特攻に志願していたかもしれない、と思うことすらありました。怖さを実感しています。その怖さを知り、この事実を伝えることがとても大切です。それが歴史を知り伝えることではないでしょうか。
――映画監督 飯塚俊男
見終わった満員の会場からは少しの溜息が聞こえた。
歴史の事実が、この映画により記録として残されたことへの感謝と安堵感と解釈した。
1945年、敗戦濃厚となった政府は、とにかく戦争に関わる公文書の焼却を命じた。証拠隠滅を政府全体で行なったということだ。
戦時中に住谷修さんが克明に記録した「村日記」を清書して今に伝える息子さんを始め、当時を知る人々の証言を丹念に綴ったドキュメンタリー映画。
旧群馬町に特攻隊養成飛行場があったとは知らなかった。前橋空襲も描かれ戦争の無残さを見事に描ききった作品。
公文書管理法を成立させた福田康夫元総理の想いも語られこの作品に厚みを与えてくれている。
この夏、是非観て欲しい映画だ。
シネマテークたかさきで、8月24日まで上映。
今日は夕方から電気館で「僕の村は戦場だった」を観る。《未来の世界から戦争を追放するために》
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