マルクス・エンゲルス
世界は新自由主義が完全に行き詰まり、大恐慌と戦争情勢が相互に促進し合う急展開のなかにいる現在だからこそ観て欲しい映画が「マルクス・エンゲルス」。
1840年代のヨーロッパでは産業革命が生んだ社会の歪みが大きな格差をもたらし、貧困の嵐が吹き荒れ、人々は人間の尊厳を奪われ、不当な労働を強いられていた。
搾取と不平等な世界に対抗すべくたたかっていた20代半ばのマルクスはドイツを追われ、フランスへとたどり着く。パリでエンゲルスと運命の再会を果たし、激闘の連続の末、マニフェスト(共産党宣言)を完成するまでを描く。
〈ヨーロッパには妖怪が出る、共産主義という妖怪が・・・〉〈人類の歴史は階級闘争の歴史である〉
ボブ・デイランの「ライク・ア・ローリング・ストーン」が胸に刺さる。
当時、日本は幕末だった。
こうなったら、資本論完成までのマルクス・エンゲルス映画も観たくなる。
(シネマテークたかさきで8月31日まで上映)
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