黄海で韓国領とされる島に北朝鮮軍が砲撃し、韓国軍も応戦、住民に犠牲者が出て大騒ぎになっている。どこかで抑制的にならないと戦争になりかねない事態だ。いつも北朝鮮は悪者だから今回も悪となることは分かっている。しかし、目の前で韓国軍が軍事訓練を繰り返していた。このような状態が続くなかで、北朝鮮は相当のストレスを抱え込んでいたことは事実。アメリカを後ろ盾にした韓国軍の挑発行為にまんまとひっかかったようなものだ。弱い者はいつも最悪の犯人に仕立てられる典型だ。日米韓の価値観の中で生きている我々には、その価値観の中での正義を基調とする判断報道の洪水に流されがちだが、これに疑いを持った方がいい。
対するは北朝鮮一国ではない。中露朝のタッグとなる構図が究極の姿だ。かなり複雑な国際関係のなかでしばらくは流動するだろう。
それにしても日本外交の哀れさよ。尖閣問題ではアメリカ頼り、北朝鮮問題では中国頼りで北朝鮮のドアにノックすらできない菅首相、経済制裁はもうすでにやり切っているので思いついたのが、「朝鮮高校への授業料無料化」への動きの停止。これは恥ですよ。江戸の仇を長崎で討つようなもので、絶対に取ってはならない対応だ。これでは在日朝鮮人は日本にとり人質になってしまう。
「政治と教育は別」として群馬朝鮮学校への補助金支給はこれからも続けると明言した自民党・大澤群馬県知事の方が立派だ。
政権交代の幻想は見事に破られたようだ。概して島国根性で日本列島内にしか通用しない価値観の合唱で国内みんな気持ち良くなっても世界の笑われものにすぎない。そのうち総理大臣がまた交代して、「日本は余裕だねえ」と一瞥されるのが関の山でしょう。
理想を言えば、戦争の極限を体験した国として、「不射の射」としての憲法9条で暴れん坊を黙らすくらいの貫禄と座りを見せて欲しい。
しかし、やはり軍隊は「暴力装置」だ。「武力」だの「実力」だの言っても本質は「暴力」です。その「暴力装置」発言をした仙谷官房長官、その発言故に「問責決議」だそうです。魔女狩りのような国会ですなあ。
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