みんな寿命を全うしようぜ

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西表島で会った昼の蝶

2011年3月27日日曜日

それでも断固・高崎映画祭開催


大震災と原発事故の渦中で世の中、自粛ムードだが25回目の高崎映画祭が昨日から始まった。最終日は4月10日。
授賞式が中止となり観客はどうなるかと心配したが、結構な人数の人が来ていた。根強い支持があるということだろう。
この4月で市長任期の終わる松浦幸雄市長があいさつをした。松浦市長が就任したときに始まった映画祭が25回を迎えたことに市長自身感慨深いものを感じているようだ。多くの市民の支えなくして継続などできないからだ。そして今後は高崎映画祭運営委員長として協力していただけるということを自身の言葉で語ってくれた。ありがたいこと。
この映画祭の良さは、体制にこびないことに尽きる。良質の作品を選び出し、提供してくれる。
 最優秀作品賞の「ヘブンズ・ストーリー」は長編だが、壊れゆく現代社会が壊れきるまでに、みんなが気づいて立て直せるという思いと希望が込められている。
 最優秀監督賞の「ヒーローショウ」も若さゆえの未熟さのなかで犯してしまった殺人行為に対してさえ、もう一度やり直させてやれないものか、という大人世代としての井筒監督からの思いが見て取れる。
原発事故という大惨事を招いても根底からの反省すらできない大人達によって、「少年達は立ち直れない」などと決めつけられ死刑にされてしまっていいのか、という問いかけでもある。
他にも「善き人のためのソナタ」「ドレスデン、運命の日」「ベルリン・天使の詩」「エス」「4分間のピアニスト」「「カテインの森」や故小林桂樹作品など盛りだくさんだ。特に最終日に上映される「海炭市叙景」は必見の作品だ。

昨日から群馬入りして伊香保温泉で土田夫妻と過ごした井筒和幸監督と舞台あいさつの後食事をした。一二三食堂という大衆食堂だったが結構な味を出していた。
監督とはもう何度となく会っているのでそれなりに気心も知れ、話題も明治維新の不徹底さから原発の危険性とそれを推進してきた業界、政界や御用学者批判となる。原発災害を特集している「金曜日」の今週号、広瀬隆の記事を読みたいというので、「ハイ、どうぞ」

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