みんな寿命を全うしようぜ

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西表島で会った昼の蝶

2016年12月29日木曜日

蔦屋書店で正月本探し

 昨日、仕事を終え前橋南モールの蔦屋書店で正月に読む本探しに行った。本のあてがないわけではなかったが、その周辺を眺めながら、あっという間に2時間が過ぎた。久しぶりの感覚だ。
 今回の狙い目は「対馬本」。朝鮮半島へ渡る際に津=停泊地となる島(津島)だったことに由来するとも、朝鮮半島の馬韓に相対する位置にあったことからきているとも言われる。
 日本と朝鮮の歴史の中で、対馬が果たしてきた位置を知りたくなった。学者の論文集では疲れるので、100ページ程の日本史ブックレット「対馬からみた日朝関係」を選んだ。
 それにしても、歴史本、真逆な内容の本がこんなにあるのかと、今更ながら驚いた。
 南京大虐殺は虚偽、関東大震災時の朝鮮人虐殺も虚偽、日韓併合の正当化等々、あらん限りの事実違反の本が並んでいる。...
虚偽の話を大声で言いふらし、真実を見る眼を曇らせようとする「歴史戦」なのだろう。事実求是だ。
 今朝の新聞は、安倍首相の真珠湾訪問とその演説内容への評価がたくさん書かれていた。
 私は、司馬遼太郎の「太平洋戦争は大規模な倭寇だった」を引用した映画監督の原田眞人の話に興味を持った。
《室町時代から戦国時代にかけて倭寇が暴れまくった。でも「ぱっとやって、それでおしまい。当時の中国の記録には、「あいつらは放っておけばいいんだ。すぐに帰る」とあるそう。奇襲してその後のプランはなく、戻ってしまう。それと似たのが真珠湾攻撃だというわけ。たしかに奇襲しても、ハワイや西海岸を占領、統治するなど考えていなかった。ぱっとやって、ぱっと帰る。つまり日本軍は倭寇だった。あの攻撃を説明するにはこれが一番わかりやすい。その計画性のなさが、その後の多大な悲劇を生み出した。》
 「未来志向」とやらの安倍外交でいくら「日米和解」を演出しても、一番の被害国中国やアジア諸国との和解がないかぎり、むしろ不信感は増すだけだ。
 安倍晋三の浅はか過ぎる外交姿勢に、私が恥じ入ってしまう。

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