みんな寿命を全うしようぜ

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西表島で会った昼の蝶

2017年2月12日日曜日

映画「A2-B-C]上映と守田敏也講演会/高崎市労使会館

質問に答える守田さん

 福島原発事故以降の福島の子どもたちを追ったドキュメンタリー映画「A2ーB-C」は実に見応えある内容だった。テレビでは報道されない福島の厳しい現実とそこに住む人々の切実な訴えが、カメラを通して静かに映し出される。私たちは、何も起こっていないと見過ごすことができるのか?
 そして、守田敏也さんの講演が圧巻だった。原発事故を振り返り、放射能汚染、原発事故関連死、広がる健康被害を事実をもって説明する。
 広島・長崎への原爆投下が当時、アメリカでは「実験」と分類されていたこと、放射線の害を半径2キロ以内に限定し、内部被曝を無視した調査報告になっていること指摘した。
 そして原発事故の責任を東電だけに求めているが、福島第一原発1号機はアメリカ・のゼネラル・エレクトリック社製、2号機はGE+東芝、3号機は東芝純正だった。燃料プールが大危機に陥った4号機は日立製作所製ということから考えれば、当然、製造者責任が問われるはずだが、契約の中でその責任を免責された事実を語った。
 食生活の重要さを述べ、食べ物の生産から販売まで独占した「ワオルマート」に象徴される巨大流通企業が、アメリカの低所得者層に高カロリー食品を誘導し、肥満化を促進させ健康被害をもたらした。その他、民主党政権の政策への強い反発が、トランプ勝利につながっていることも指摘。
 良い食べ物と真っ当な生産者・流通者・販売者を守り育てることが世界を破滅から救う、と締めた。
 3月12日、高崎城址公園での「力あわせる200万群馬さよなら原発アクション」のプレ企画として、有意義な講演会となった。

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