昨夜、吉井町鏑川ほとりでの「星空上映会」に行き、山田洋次監督「おとうと」を観た。吉永小百合と鶴瓶のコンビはいいね。どこにもある家族の姿を社会の有り様の中で描いている作品で、視点もいいと思うけど、国際映画祭だと、なかなかなんだよね。若松監督のキャタピラーは強烈に訴えているところが国際映画祭では受けるのだろうか。映画評論は難しい。観る人の感性もそれぞれ違うのだから、それぞれが勝手に評論すればいい。
野外上映なので、どんな感じかと思ったが、鏑川の川原にトラックを持ち込み大きなスクリーンを張り、土手上から映写するという方法。300人程の観客は土手に座って、本当に星空の中での映画鑑賞、栗原君の虫よけ対策の効もあり無傷ですんだ。時々の涼風が気持ちよかった。
この鏑川は太平洋戦争のとき、吉井町で唯一、米軍機の銃撃を受けたところ、川で遊ぶ子ども達が機銃掃射を受けた場所を選んでの上映会場。「戦争は破壊と悲惨をつくるだけで何も生み出さない。平和の大切さを伝えたい」との思いで1995年から上映運動を行っている「よしい星空の映画祭」。こだわっている人達の運動は強い。
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