八ツ場ダムに関しての再検証の結果、ダム建設が経費的に一番安くなるという数字を国交省がとりまとめてきたので、県知事や自民党はとにかく造れという大合唱をしているが、それがいかにペテンで危険なことかよくわかる昨日の集会だった。
国交省が造ろうとしているダムに対し、国交省が人選した「有識者会議」なるものの「ダム建設が一番経費が安くなります」というお墨付きをもらっての自画自賛の茶番劇に我々はつきあわされているということを暴き出す内容だった。
例えば、河動堀削1700億円、渡良瀬遊水池越流堤改築+河動堀削1800億円などに比べ八ツ場ダム残事業は700億円とし安上がりという。しかしすでに4000億円を超える金額が投じられ、未だ国道、鉄道の付け替えは終わっていない。ダムの維持費はどうする。
ハゲ山だった当時の山は今や緑となり保水力の高まっているにも関わらず何ら考慮していない。
もう一つ重要なのが、これが決定的かもしれないが、ダム予定地の地盤問題、地滑りの危険性だ。ダム建設自体の危険性や切り土や盛り土で造成された移転先の地盤問題を出席した専門家は口をそろえて訴えた。
国交省に丸め込まれた知名度のある学者たちの意見書を盾に「八ツ場ダムは安全です」という姿は原発を闇雲に推進したやり方と同じだ。
今アメリカでは古くなったダムの取り壊しが行われていることも報告された。
どこから見ても八ツ場ダムは無駄であるばかりか地域にとっても危険なものとなってしまった。本体工事を止めて安全な地域作りと再生にこそ税金は使われるべきだ。
参加者もさまざまで深町先輩も熱心にメモをとっていた。しかし、群馬県選出の国会議員は不参加、地元国会議員に緊張感がないのはいつものことながらあきれた事態だ。
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