原子力規制委員会専門家チームが東北電力東通原発の敷地内の断層が活断層の可能性が高いと判断した。
東北電力はか弱く反論するが、否定する明確な証拠がない限り、再稼働の可能性はなくなる。
他の原発直下の活断層も判明するなど、これまでの原発建設のいい加減さが暴かれつつあるなか安倍内閣が発足した。
その布陣を見ると「脱原発」の司令塔はいない。経済効率優先の財界1%側の代弁者であることがよくわかる。
また極端な極右議員を登用し、閉塞感一杯の現代社会の間違ったはけ口にしようとしていることも重大問題だ。
安倍首相本人も「ネット右翼に支持」されていることをいいことに何を勘違いしたのか、勇ましい極右路線に突き進もうとしている。
社会はネット右翼の言論が通用することなどまるでないことがわからない人物が首相になったのだから穏やかではない。
ネット右翼の人々は、グローバリズムと小泉構造改革路線のなかで不安定状況に追いやられた労働者群であり、元々は99%の側にいる人たちだ。
彼らがブルジョワの側に立つ安倍と組むこと自体が本来異常なことなのに、熱くなっているので気づこうともしない不幸な現象が起きている。
彼らがとるべき行動は、人間を人間扱いしない新自由主義とのたたかいのはずだ。
1%の側の権力者と組み、より弱い者を攻撃することがいかに恥ずべきことか理解できないほどになってしまった。
「脳内愛国者」は「領土を守るためには武力行使もありえる」などと意気込み、見栄を張るが、それこそ「平和ボケ」ではないか。
現実の戦争が、どれほどの流血と破壊をもたらし大規模地域を焦土と化してしまうかという感覚がまるでないこの不幸。
社会が見えていない安倍内閣の危険な船出だ。
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