記念館の敷地入り口に建つ、亡くなった子どもを抱いて嘆く巨大な母親像 |
惨事のモニュメントが入り口まで置かれている |
親を殺され泣き叫ぶ子ども |
入り口に着くまでに重い気持ちになっていく |
それでも現実はもっともっと過酷だった |
当時の新聞は侵略を煽っていたことがよくわかる |
若者をこのような蛮行に駆り立てるのが戦争だ |
後ろで笑う日本兵の顔を見ると全く恐れ入る |
ジョン・ラーベの言葉「許すことはできても、忘れてはいけない」 |
記念館入り口で一枚、30万人だぜ。 |
当時の骨がそのままに展示されている。 |
ここで中国人1万人を殺し埋めた。記念館はそこに建つ。 |
過ちを繰り返さず、との思いを込めた和平像は出口に建つ。 |
この4月南京に行き、何箇所か歴史的建物や地域を訪ねたが、その主な目的は南京大虐殺記念館に行くことだった。
14年ほど前にも行ったが、現在の記念館の様子を見ておきたかった。
チケット売り場まで続く長い建物沿いの水辺に当時の惨劇のモニュメントが並んでいる。
ひとつひとつをじっくり見ながら歩いた。
記念館の中は多くの人々がいたが、誰もが静かにゆっくり歩きながら見ていたのが印象的だった。
ガイドと日本語で話す私に顔を向ける人もなかったように思う。正気の沙汰ではない「百人斬り」などの写真を見たら、もう声もでない。
私の足が止まったことを中国人ガイドも見ていたのだろう。
「昔のことです。でも事実あったことです」とだけ言葉をかけてくれた。
出口には大きな「和平」と書かれた塔がある。
南京大虐殺記念館、ここを訪れる日本人観光客は少ないようだ。 今後、仲間に声をかけ、何年か後には団体で南京観光といきたい。
中国の歴史が詰まっている南京は魅力的だ。
過去に罪ある行為をしてしまった日本人こそ、その事実から目をそらせてはいけない。そして、絶対、戦争などしない友好の思いを重ねる意味でも南京歴史散策は必要だ。
昨日、江戸東京博物館で映画「ジョン・ラーべ」を観た。
1937年12月、日中戦争の最中の中華民国の首都南京。迫りくる日本軍を前に南京に留まった欧米人たちが南京城内に「南京国際安全委員会」をつくり、20万人の市民を戦火から守った事実を映画化したものだ。
監督はドイツ人で日独仏米中の俳優陣が出演する見ごたえある映画だ。
井浦新の舞台あいさつ、フローリアン・ガレンベルガー監督のビデオメッセージがあった。
自国の戦争責任や戦争犯罪に厳しく向き合ってきたドイツの監督とスタッフにより制作されたこの映画はさすがに見ごたえある。 朝香宮中将を演じた香川照之にはこの役で「ジョン・ラーベ平和賞」が授与された。
日本国内には、その香川を批判する動きがあるというのだから、日本人の器量の狭さにはあきれ果てるとともに、だからこそこちらは燃えるぜ。
「ジョン・ラーベ~南京のシンドラー」の次回上映予定
8月23日(土)文京シビックセンター小ホール
(主催/南京・史実を守る映画祭)
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