執務中のジョン・ラーベ像(南京大虐殺記念館)
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中央がジョン・ラーベ(記念館で撮影) |
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〈南京のシンドラー〉ジョン・シンドラー |
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朝香宮鳩彦親王役を演じた香川照之
中国帰還者連絡会の略称「中帰連」4月号が届いた。そこには2枚のビラが入っていた。
一枚は、日本軍「慰安婦」問題研究の第一人者、中央大学の吉見義明教授が2013年7月26日、日本維新の会の桜内文城衆院議員を名誉毀損で訴えた裁判の支援を求めるビラ。
桜内議員は、慰安婦問題に関する吉見教授の本を「ねつ造」と言い、「慰安婦」が性奴隷だというのは「虚構の事実」のねつ造と主張している。
この裁判で吉見教授は、徹底的に桜内議員の「こうあって欲しいという思い込みから言う意図的なデマ」と真っ向たたかう論陣を張っていく。
社会の一部で歴史修正主義がはびこる風潮を木っ端微塵に粉砕する大変重要な裁判だ。勿論、支援しますよ。
もう一枚は映画「ジョン・ラーベ」の上映会のビラ。
実はこの映画のことを知らなかった。
〈香川照之、ARATA,榎本明などが参加した映画だが日本未公開、南京事件70周年に合わせて、世界中では事件に関する映画作品が多く作られたが、しかし、日本ではそのほとんどが一般公開されていない。今回、5年に渡る交渉の結果、この作品の上映にたどり着くことができた。世界中で認められた映画が日本で上映することができない、そんなことがあってはならない、という思いが私達の原点〉と言う上映会関係者。
映画「ジョン・ラーベ」で朝香宮鳩彦親王役を演じた香川照之さんが日本国内で批判を浴びているという。
「この役は多くの人の批判を招くと思うが、自分がこの役を演じて経験したことはとても意義がある」と香川さん。また日本国内で上映されないことについては、「日本で南京をテーマとした映画は普通上映できないし、日本人も撮影しない。しかしこの映画が少しでも中国の人たちの苦しみを取り除いてくれるよう望んでいます」と話す。泣けてくるではないか。ますます香川照之が好きになってくる。
先月、南京大虐殺記念館に行き、中国の人々と若干だが交流した者として、日本人は歴史の事実から目をそらしてはいけない。中国の人々はそのこと、忘れないことを望んでいるにすぎない。そこから、友情も友好も始まる。
事件をなかったことにしてはいけないのだ。
南京で撮ってきたジョン・ラーベに関する写真2枚とともに彼の言葉を援用する。
「許すことはできても、忘れてはいけない」
「ジョン・ラーベ」上映会場5月17日(土)江戸東京博物館ホール
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