「あなたの持っている自由を持たない人のために用いてください。」ーアゥンサンスーチーー
誰もが覚えているだろう。軍政の敷かれているビルマで巨万の僧侶と大衆がデモを繰り広げた2007年のデモの様子を。そして日本人ジャーナリスト長井健司さんが射殺された瞬間を。
軍によるカメラを持つ人に対しての弾圧は苛烈を極める。そこでは意を決した人たちが連携してハンデイカメラやビデオで身の危険を賭して秘密に撮影し、密かに国外に持ち出され、無償で国際的なメデイアに送信され、私たちの目に届く。その記録の集大成がこの映画といえる。
厳しい弾圧下、不屈に闘うビルマの人々に連帯する事が求められる。それが「あなたの持っている自由を持たない人のために用いてください」だ。
この映画を観て森達也は彼らに言う。「死ぬな」と。10日までシネマテーク高崎で。
26日夜は、密照政彦飯倉区長の呼びかけで、飯倉在住の新井健司さん(勢多農林高校教諭)の報告講演会が開かれた。彼は2年間、青年海外協力隊の一員としてアフリカのマラウイで主に農業、灌漑、測量指導などの実習を指導してきた。その体験話が中心だったが、話は実に面白かった。アフリカの暮らしぶりが紹介されたが、新井さん自身の感じたままの話なので、余計な尾ひれもなく逆にわかりやすい。
1.日本の良いところとして、時間を守る、礼儀正しい、あいさつができ計画的なところ。悪いところとして、働き過ぎ、ゆとりがない、人間関係で疲れることが多い、細かすぎる。
2.物がそろい過ぎていると、子育て、教育、大人が生きるうえでも便利さはあるもののかえって大変と感じる。アフリカのマラウイでは学校がない、当然、机、椅子が無いのナイナイ尽くしだったが、一番大切なもの、学ぶことに感謝する、聞く態度、姿勢はすばらしかった。
という。
こういうタフでラフでしかも繊細な教師が求められていると思う。教育指導要領にがんじがらめになって目先しか見えない教員が山ほどいるのが現状ではないのか。教師こそ外へ飛び出し感性を豊かにして欲しい。
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