菅降ろしの続編として始まった民主党代表選について語りたくもないが一言で言えば「全く期待なんてできません」ということか。
特に前原には要注意だ。「原発はクリーンなエネルギー」などと外務大臣時代に言ってのける浅はかな認識しかない。震災復興に関し、経済成長によるその果実(利益)を復興財源に当てるなどという小泉政権の新自由主義政策の後追いをしようとしている。今、命の危機にある被災地はこれ以上待てないことに気づかないのか。この間、最小投資で最大利益を上げるという新自由主義政策により地方は置いてきぼりにされ、あげくは原発を金の力で飲まされてきたのだ。貧しい地方を壊滅状態にしておいて都市が栄える光景など見たくもない。「国民の生活が第一」と被災地へ行って言えるか。
同じ松下政経塾出身の野田や小沢派の支持を得た海江田も同じようなもの、ほかの二人も以下チョンチョン、薄っぺらな理念保守ばかりで何の違いもない。
さて、では今後日本の政治はどうなるか、それが問題だ。既成政党はみんな駄目ということになると、これからは危険度が増す。戦前の日本を考えたらいいだろう。
威勢のいい言葉を自信満々の様子で連発する例えば橋下大阪府知事のような人物が登場し、閉塞感一杯な社会状況に危険な動きを仕掛けてくる。事実、大阪では「維新の会」が「改革」と称し、安定した身分保証の公務員や教員に攻撃を仕掛けてきている。このようなファシズム的状況が巻き起こる可能性がある。橋下は「今の日本の政治で一番重要なのは独裁。独裁と言われるくらいの力だ」と言ってのけている。
これにきちんと反対行動を起こせる運動こそが必要となる。その一つがこの間進めてきた全国の反原発運動だと考えている。まともな歴史認識と時代認識をもってファシズム運動を跳ね返す力を蓄えなければならない。そこにこそ未来がある。結局、他人任せでは未来を切り開くことはできないということ。
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