みんな寿命を全うしようぜ

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西表島で会った昼の蝶

2012年6月8日金曜日

東電OL殺害事件 ゴビンダ・プラサド・マイナリの再審決定

やっと再審が決定した。
有罪にするにははじめから無理があった事件。
事実、一審は無罪だった。一審無罪判決後、入国管理局の施設に送られ、不法残留の罪でネパールへ強制送還される直前、裁判所が職権で拘留を認めたため、彼は再び拘置所に移され現在に至った。
 ここまで来れたのは本当に多くの人々の精一杯の支援があったことを少しくらいは知っている。
 佐野眞一はその一人だろう。 
 ゴビンダと一緒に住んでいた友人をネパールまで訪ね、無実の心証を得、ネパール大使館は何故無実のゴビンダを支援しないのか、またその裏事情をも推測する。
 良心を示した裁判官も評価したい。
裁判官の多くは司法の流れに迎合する傾向がある。それが出世に直結するからだ。しかし、無実の人を犯人にしてはいけない。
「疑わしきは被告人の利益に」の原則を貫ける裁判官がもっと欲しい。

 ゴビンダ、とにかく、迎えに来た家族とともに一刻も早くネパールへ帰った方がいい。日本にいると今後も何が起こるかわからない。
 彼が日本から多くの援助を受けているネパールという小国の人だった故、祖国も体を張って守ってくれなかった。
小国故の差別は日本には厳然とある。
 しかし,大変厳しい状況の中、不屈に闘い抜いたゴビンダ本人と弁護団、「無実のゴビンダさんを支える会」などの力強い支援者たちもいたことがなにより嬉しい。
 「息子の人生は、ある人々により滅茶苦茶にされましたが、その彼を助けてくれたのも同じ国、日本の人々でした」とはゴビンダの母の言葉。
 日本人も捨てたものじゃないだろう。

 どこかで渡辺泰子も「本当によかったねゴビンダ、もう自由だよ」と微笑んでいるようだ。

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