東アジアとつながる日本
久しぶりに逆さ日本地図を見た。最初に見たのはもう10年以上前、新幹線に乗っているとき、座席に置いてあった旅行本の中の一枚の写真がそれだった。
こういう角度からみるとこうなんだ、と感心した覚えがある。
昨日は新聞整理をしていると、「逆さ地図で日本が見えてくる」というJT生命誌研究館館長の中村桂子さんの記事を見つけた。
富山県では「環日本海・東アジア諸国図」を作製し、環日本海諸国の交流の拠点づくりを国内にPRすること、対岸国に日本列島の重心が富山県沖の日本海にあることを示すためにこの地図をつくった。
日本海が大きな湖にも見え、それを囲むひとつの生活圏が浮かび上がる。
日本は本来、中国、韓国、北朝鮮、ロシアとゆったりつながる生活文化圏区域にあるという方が自然かもしれない。
はるか遠くのアメリカとの軍事同盟にのめり込み、近隣諸国と軋轢を生み続ける安倍政権は、昨日の戦没者追悼式で、ついに「加害責任と謝罪・不戦の誓い」に触れなかった。
韓国からは、「過去を直視する勇気と相手の痛みに配慮する姿勢がなければ未来への信頼を築けない」(朴韓国大統領)と諭され、中国からは、「歴史の正義と人類の良識に公然と挑戦しており、中国などアジアの被害国の国民の感情を著しく傷つけた」(洪中国外務省副報道官)と強烈な抗議を受けた。
安倍政権はかつての朝鮮植民地政策、日中戦争でどのような残虐行為の数々を行ってきたかを認めたくないらしいが、それでは国際社会で孤立の道を歩むことになる。
過去の明らかな非を認める勇気もなく、他国を軽んじ、「自国のみの全く一面的で独善的な誇り」しか語れない安倍に、この逆さ日本地図を見せてやりたい。
日本という島国一国では足下がおぼつかないことくらい理解できるだろう。
周辺諸国との連携強化しか日本に進むべき未来はない。
安倍の余りのひどさに鳩山由紀夫が眩しく見えてくる。
昨日は玉村八幡宮の梅林宮司といっしょに大塚政義先生の自宅を訪ね、短時間だが線香をたむけ、新盆見舞いをした。
ご家族も元気なご様子で、このような家族の元だから、好きな歴史探訪をしてこれたのかなあ、とつくづく思う。
誰もが少しずつ時間軸をづらしながら人生を生きている。これが社会だ。
今は全うされたが、大塚政義先生の人生の佳境の時期に出会えたのは喜びとしか言うことはできない。
家族のことはほとんど語らなかった先生だが、娘さんは北京で中国人と家庭を持ち生活を営んでいる。
昨日、彼女の笑顔に会ったとき、大塚先生が日中友好・平和の一手を打ってくれていたような気さえする。
《前事不忘,後事之師》
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