1月に行った還暦同窓会の席での話だったらしい。
新井淳ちゃんが藤沢周平の本に入れ込み、その深みを話していると、内田典子も意気投合、後日、藤沢本を16冊、淳ちゃんは典子ちゃんに持って行った。
彼女は勢いで3冊を数日で読み切り、偶然会った私に「淳ちゃんに返して」と3冊を渡された。2月頃のことだっただろうか。
藤沢本は私とて好んで読んでいたが、この3冊はまだだったので、そのまま、借り、今日に至っていた。
その「玄鳥」「雪あかり」「はしり雨」の3冊を昨夜読み切った。
寝り込むために本をひろげるようなもので、どうしても時間がかかってしまう。
また、読み切ったなどと偉そうにいっても内容はほとんど覚えていない。
しかし、藤沢周平作品はじっとくる。今は昔の時代に生きた人々が、活き活きと目の前に現れてくるようだ。とても親近感あふれる人たちが登場し、今と変わらない感覚で生活している。
生きている今が大事なんだ、と感じさせてくれる。
雪の季節になったら、同級生に声をかけ、鶴岡市の藤沢周平記念館を訪ねたくなった。
しかし、福島原発事故は底なしだ。第一原発の地上タンクから300トン以上の高濃度汚染水が漏れ出し、極めて危険な状況が起きている。いったいどう対処しようとするのか。
集団的自衛権や憲法改正、誇りある国づくりどころではないだろう。
原発事故にまともに対応できず、誇りある国などといえるのか。
藤沢周平が描いた時代の人々を想いながら生きていきたい。
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