緊急集合した光石研さんを囲む会の面々
大阪貝塚市での屠畜見学会、ここで牛の命と全力で向き合う精肉店との出会いからこの映画は始まった。
「ある精肉店のはなし」という話題の映画を観るつもりだった。
児玉町で仕事をしていると、土田社長から「今日、監督の舞台あいさつがあるんですけど、無理しなくてもいいですよ」との電話。
無理しなくても、と言いながらも、来て欲しいから電話くれたことは彼の性格からわかる。20分遅れでの観賞となったが、確かに相当いい内容だった。
最後の牛の屠畜のシーン、その後の家族全員での手際のいい肉捌きの流れは圧巻だった。
牛の皮を太鼓の皮に変えていく作業も見応えがある。
被差別部落の生業として代々受け継がれてきた家業も時代の流れの中で閉じていくことになる。
北出家の人たちのおおらかな家族関係、地域での人間関係を映しながら、厳しい仕事と心底、向き合うことのスゴミを見せてくれる。
レストランで肉を食べるとき、生きものから食べ物へと変えていく屠畜の現場を担う人々がいることを忘れてはいないだろうか。 このようなドキュメンタリー映画は作る側と撮られる側の信頼関係が必須の条件だ。
熊か野獣のような男連中が作った映画かと思っていたら、なんと、うら若い女性がでてきて舞台あいさつ。それがまたのびのびしていて嫌みもなく映画を紹介してくれた。
その名を纐纈(はなぶさ)あや監督、「押し込み舞台あいさつ」などと謙遜していた。
1974年生まれで自由学園卒業という。自由学園といえば羽仁もと子が創立した学校だ。のびのび教育を今の公立学校に求めるのは無理なことなのか。
シネマテークたかさきで5月9日まで上映、必見の価値あり。
解散し、秋山君と帰ろうとしていると、土田君から電話、ホルモン屋へ行く話かと思ったら、テレビドラマのロケのため光石研さんが高崎に来ているということで、投宿しているホテルロビーへ再結集、志尾さんも立ち会い、1時間ほどだが楽しいひとときを持てた。
光石さんと会うのは、映画「漂泊」への友情出演のため玉村町に来た昨年7月以来だったが、忙しいなか、几帳面に連絡してくれるなど本当に気配りの人だ。ますます応援したくなる。
志尾さんには、「60万回のトライ」の高崎での上映をお願いした。
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