玉村町九条の会がかねてから計画していた「玉村町の戦争事績」が製本化され、その頒布を議題とする会議が今日開かれた。
2005年6月「玉村町九条の会」が結成され、さまざまな護憲活動を行ってきたが、町の近代史に刻まれた戦争の足跡を追い、それを今を生きる人たちそして未来に生きる人たちに伝えたい、という思いで「戦争事績調査小委員会(5名)」を結成し、今日まで取り組んできた。
町内全墓地を墓ごとに被葬者を確かめ、戦没者であればその墓誌を読み、個人の経歴・軍歴・戦没年月日・戦没地・戦没状況を確かめた。戦没者合葬の忠霊塔をはじめ、忠魂碑、戦没記念碑・従軍・生還記念碑などを求めて寺社の境内を探し歩いたりもした。敗戦前の国体を象徴した陸軍特別大演習・紀元2600年記念碑にもあたった。
酷暑の夏には日傘を差し、赤城降ろしの吹きすさぶ酷寒の冬にも戦争事績を求め歩き回った。2年半後、小委員会はまとめに着手し、今年の秋、小委員会、呼びかけ人会議を開き検討の末、今日の完成となった。
なお小委員会の委員は大墳武平さん、関口昭三さん、鈴木敏夫さん、和田晴美さん、金子修さんの5人。事務局長として星野繁さんがとりまとめをした大変な力作である。
各学校、図書館等に寄付し、多くの町民の皆さんにも読んで頂き、戦争がこの町にも大きな傷跡を残してきた事実を知って頂きたい。そして、戦争を選択しない未来に続けて欲しい。
一冊800円で頒布している。
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