蝶の標本を説明する紀満さん
久しぶりに事務所を尋ねてきた内田紀満さん。
5月9日から15日まで高崎シティーギャラリーで行われる展示企画を紹介してくれた。
内田さんは元NHK学園講師(23年勤務)で詩集、歌集、評論集を数多く出版し、昭和56年には「群馬短歌事典」も編纂している。歴史・野鳥・植物に詳しくその種の本も手がけている人だ。
そして現在まで角川全国短歌大賞選者でもある。
大賞の歌を紹介する。
〈青いまま落ちるどんぐり 初めから そういう役であるかのように〉
題詠大賞
〈老の手にまだある力たぐりつつ 朝の光のなかに米研ぐ〉
ご本人としては、未だ評価が今ひとつなので、本だけでなく,全作品を投入する、と意気込み持参したのが毒草を食べて育つ蝶の標本。
今は昔、新町の河原で馬の鈴草という草を見つけ五料の自宅に一本持ち帰って植えた。すると何年か後、蝶が集まりだし、その草を食べながら育っていった。
馬の鈴草には毒があり、毒草を食べた蝶々にはスズメなどの鳥は手を出さない。今では自宅周辺に蝶々がたくさんいるという。
本当ですか、と聞くと「本当さ」と強くうなずく。
「俺の話を聞いてくれるのは石川さんくらいだ、町長は相手にしてくれない」と。
本当の本物はなかなか理解されないもの、内田紀満さんという奇才、大塚政義さんに通じるものを感じる。
企画展には行きますよ。
|
0 件のコメント:
コメントを投稿