夕暮れ時の八坂神社
真夏の議員研修先は真冬に来た琵琶湖湖畔にある全国市町村国際文化研修所。
玉村町議会文教福祉常任委員会のメンバーがうち揃っての参加だった。
今回の講義は①「地方税財政の課題と方向性」(神野直彦東京大学名誉教授)
②「震災復興と地域の役割」(五百旗頭真熊本県立大学理事長)
③「これからの地方議員のあり方」(佐々木信夫中央大学大学院経済学研究科。経済学部教授)
④「支え合いの町づくり」中川智子宝塚市長
一日目は神野直彦さんと五百旗頭真さんの講義、2日目は佐々木さんと中川市長の講義だった。
誰も時間をオーバーする勢いでの講義だったが、内容もそれぞれタイムリーなものでそれなりにうなずけるものはあった。
特に神野先生の講演を聴くのは3度目だ。
新自由主義モデルに批判的な先生の講義は大いに勉強になる。
政府が考えている消費増税分の使い方を考えると、今回はむしろ所得税の増税で賄うのが筋、という考え方に同調したい。
現代を、「豊かさ」の追求から「幸福」の追求へと転換する歴史の「峠」に立ち至っていると表現する論文を10年ほど前、初めて読んだときはかなり新鮮だった。
現実にどのような形で日本社会が峠越えをしようとするのか、今の政治が示せていないのが現状だ。
政権交代しても特に野田政権は自民党と同じ思考回路らしいから、神野先生は頭の痛いところだろう。
2日目の中川市長の話はよかった。
善意と行動力いっぱいの無名の中川さんが阪神大震災を契機に、救援ボランテイアを全開で行っていく過程での出来事や考え方をわかりやすく話した。
その後、社民党衆議院議員2期、そして宝塚市長へと進み、今回の東北大震災に生かされていく。
善意と行動の女性パワーに圧倒された感じの90分だった。
変にしたり顔で難しいこという男より実行の伴う裏のない女性市長の方がいい。
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