福島菊次郎は元気だった。彼のドキュメンタリー映画ができた。現在、犬と二人暮らしの90歳。
軍国青年だった福島菊次郎が敗戦直後、ヒロシマの撮影に始まり、三里塚、安保、東大安田講堂、水俣、ウーマンリブ、祝島、そして今の福島を撮る。
レンズを向けてきたのは激動の戦後・日本。
広島の原爆スラムを壊し公園にして見えなくしてしまった行政に怒る。
「問題自体が法を犯したものであれば、報道カメラマンは法を犯してもかまわない」
防衛庁を欺き、自衛隊と軍需産業内部に潜入取材して隠し撮り。その写真を発表後、暴漢に襲われ家も焼かれる。
25万枚以上の圧倒的真実から、権力に隠された「嘘っぱちの嘘っぱち日本」を告発する反骨の写真家・福島菊次郎のドキュメンタリーは必見の作品。
シネマテーク高崎で10月5日(金)まで。
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