22日午後からの高崎シテイーギャラリーでのシンポジウムはよかった。
これまで治水、利水の観点から八ッ場ダム建設の不要さを多くの人々は認識してきている。
昨日は、遺跡保護の観点から、遺跡観光を加えた形での地域再生に目を向け、ダム無し地域再生に向けての大きな道筋になると思う。
ダム予定地には、縄文、弥生、平安時代の遺跡や1783年(天明3年)の浅間山大噴火で泥流に飲まれた集落跡もある。
「地域全部を博物館にしたいくらいだ。江戸時代の暮らしが泥流にそのままパックされている」とは考古学者の勅使河原彰さん。
ダム建設の現状は、ダム本体工事どころか、周辺関連工事特に付替鉄道工事の遅れ、新駅付近の土地買収の難航により遅遅として進まない。
特に、移転先用地の地盤の弱さを補強する盛り土はその崩壊の危険性が極めて高い事が強く指摘され、ダム湖に水を引き入れた時の地崩れも危惧される。
現在計画の八ッ場ダム工事事業費は4600億円だが、検証した結果280億円の増額が必要、しかし、更なる増額が予想される。
他に東電への減電補償が150~200億円以上ある。
工事再延長と事業費再増額を下流都県は同意するだろうか。
(事業費4600億円、2015年度末完成という約束のもと先の事業費増額と工期延長に同意してきた経緯がある)
原発建設費はその規模にもよるが一基5000億円として、それにも迫る金額を投じてもなお完成せず、完成後も危険性が常時伴う八ッ場ダム。
決定されてから「60年」経っても完成しない八ッ場ダムは、そのことだけで「造ってはいけないダム」だという事を証明している。
ダム推進派はもっと現実と向き合え。
4時頃終わり,帰宅すると、彼岸に訪れた親戚が何人かあり、「どこへ行っている。初彼岸だろう。」とお小言をいただく。
ということで本日、自宅蟄居謹慎の身。
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